まだ意味にならぬうちにも目はひきこまれ…
■主たる材を夢にとった筒井康隆氏の作品のひとつ。
■筒井康隆氏の作品はほとんどどれもがそうなのであるが、本作品もまた実によみごたえがある。
■かかれたことが「意味」となってあたまにおさまらないうちでもグイグイひきこまれて目はつぎつぎにつづりをおってしまう。そういう状態になるのは夢からの描写であろうとおもわれる箇所である。だから、たぶん、夢の描写なのでイメージゆたかであるために、ことばがハッキリした「意味」をむすぶかむすばぬかのギリギリあたりですでに意識というより無意識のほうはさきにグイグイとひきまれていってしまうのではないか……などとシロートかんがえにおもったのだが、どうだろうか。その、意味もハッキリわからぬままにグイグイひきこまれるという読書体験が本書のおおきなおもしろみの1つでもあろうかなどとシロート考えにおもうのだが……
■本作品は谷崎潤一郎賞を受賞した。■
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