不朽の名作

ちょっと前にユーゴーのレ・ミゼラブルを何十年ぶりかで読み直し、私の中ではレ・ミゼラブルとセットになっている「モンテ・クリスト伯」も読みくなったので購入しました。 徹底した娯楽作品です。今で言うところの超大作ハリウッドムービーと言ったところでしょうか。冒険活劇を読んだ後のような爽快感な読後感があります。こちらの作品もレ・ミゼラブルと同様に根底を支えるのはキリスト教的な思想ですが、デシュマはユーゴーよりは信仰が強くなかったのか、それほど宗教色は強くありません。 複数の伏線が複雑に絡みあって、ラストへとなだれ込む様はさすがデュマとしか言いようがありません。スティーブン・キング並みのストーリーテラーです。 時々、ちょっとやり過ぎの感があって(なにしろハリウッド映画ですから)白けるときがありますが、デュマの持つ圧倒的な筆力によって、すぐに物語の中へと引き戻されます。 大人になってからは小説を読む時間もあまりありませんでしたが、久々に架空の世界に遊ぶ感覚を味わうことができました。 同じようなありえない設定でも、個人的には抑えた表現のレ・ミゼラブルのほうが好きです。こちらの作品は作者の自己顕示欲が全面に出ている感じです。 大人向けの版がないのが残念です。小学校高学年以上でしたら読んで理解することができると思います。