かねてより水戸天狗党に就いて興味を抱いていたがこの吉村昭著『天狗争乱』で、その詳細をしることが出来て感慨深いものがあった。
読後、歯軋りするほど悲憤に燃えたのは、彼ら天狗党の面々が仰ぎ見る盟主一橋慶喜への文字通り死ぬ苦しみの陳情行の末に慶喜に裏切られ、苦難の果ての敦賀の地で斬首される結末を辿ったことであった。
慶喜は、幕府に対する自己保身上、慕いよる千名を越える家臣を弊履を捨てる如く断罪したのである。
「武士道を捨てた最後の武士の頭、慶喜」唾棄すべき輩と言えよう。水戸浪士の結末、正に暗然とした思いの読後感であった。
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