山岳小説の短編集
著者の新田次郎さんといえば、私の中では八甲田山の話が印象深く
とにかく「山岳小説」というイメージがあり
これもそんな期待を裏切らない短編集です。
全体的に、凍えるような切迫した空気感が多いながらも
わくわくしながら読み進めることができました。
私は昭和の高度成長時代くらいの婚約者が登山好きの話が気に入りました。
深くて暗い谷底を見る目…もうここで一気に引き込まれました。
今は携帯電話があり、ヘリコプターで救助ができますが、
昔は伝達方法は伝え聞きと、救助方法は徒歩のみ。
そういった時代背景も、心理描写に深みを増させているんだと思いました。
遭難系はもちろん、山岳小説が好きな方には、非常におすすめです。
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