短編集ですが、どれも読み応えがあって面白かったです。「日常と異常の境界線」を超えた人々の物語と紹介されていますが、登場人物達は冷静に考えて落ち着いて判断し当たり前の行動をしているように見えますが、はたから見ると異様な状況になっているという・・・。「境」という明確なものなど無いのではないか、と考えてしまいます。どこか切なさとブラックユーモア漂う挿し絵が、物語の世界のイメージを膨らましてくれます。