原作としては二年三ヶ月ぶり

この作品が大好きなだけに長かった。刊行予定欄に名前が挙がった時は狂喜乱舞もした。それもぬか喜びに終わり、そしてついに出た。 ガガガ文庫10周年を飾る作品といえばやはり俺ガイルしかないでしょう。 ここで異議を唱える人は当然いて、困ったことに譲らず耳を一切傾けない者もいて。 作者の渡航さんは兼業作家なので二年三ヶ月なんて時間を原作に全て注ぐのは不可能。実際は一年も時間を使えていないのではなかろうか。社畜怖い。なんか本のページは8の倍数か16の倍数が基本らしいので今回はあとがきを削ってその分本編の重厚感がヤバい。っべー。 私には計り知れないプレッシャーだと思います。ましてや携わっているのはこの作品だけではなく、そちらにも時間を割きながら。本当にありがたい。 そんなの知らねえよ。早く書けよ。って言ってしまう方もいるでしょう。 作者自身も辛かったと。ガガガが狙って10周年に出したとしか思えない。 でもそれが作家ですし、どの作家も言われていることです。 だけど書けない時は書けないし、締め切りあっても伸ばして書けないまであるんだから、見知らぬ奴がTwitterで書けとかリプ送っても筆が進むわけないんだよぁ……。でも送らないと気が済まないんでしょう。そういう人が少なくなって欲しいなと思って私がレビューに書き込んでしまうように。 SNSではそういう少数派だと願いたい意見が、民意かのようにフィーチャーされがちですがそれらを考えることも時には大切で。とはいってもやりすぎはよくないように、いきすぎた多数決は数の暴力になり、少数意見一つ一つ尊重しだしたらきりがないし、いかなる理由があれど暴言は悪ですが、何気ない言葉、冗談のつもりで言った言葉がその人にとってもどの暴言よりも胸が痛んでしまったりするのです。 今作まさに珠玉の一冊でした。もうね、嗚咽を漏らした。あと13巻まで書いてくれてたら完璧だった。ページ数明らかに多いけれど足りない。 誰かが死んだわけでもないのに、あれだけ涙が出てくるのはとても健気で尊くて、歯痒くてやるせなくて、そして綺麗で美しい。人の気持ち、心、絆、彼ら彼女らの行動に心打たれる俺ガイル。 最後にわたりんを傷つけたところで、最後になりますが今はただわたりん休んでね。いい次巻待つわ。それと、関連書籍&シリーズ累計700万部突破おめでとうございます。これからも躍進し続けてください