宮本常一の研究の軌跡や記録をもとに、民俗学の捉え方を見渡せる本でした。生活に密接している物が変化すれば、人の生活自体も変化し、価値観や人間関係も変化していきます。長年、田舎に住んでいるので、物の作用の大きさは、常々感じていました。なぜ地方の生活が変化してきたのか、その理由や要因を知ることで、改変されていくものの必然と、忘れられたものの中から取り戻すべき意識や歴史を、見極められる気がしました。