NHK Eテレの番組『日曜美術館』の、やしまたろうの回を見ていて……あれ? この色合い……と、調べてみたらやっぱりそうでした! 私が小学校低学年の頃、父が買ってくれた絵本。なんという題名だったのかも忘れてしまった、とにかく子供心には少し怖いような絵柄で、内容もいわゆる「おはなし」ではないので、夢中になれたり好きに思えたりは出来なかったのです。でも作中の雨、雨の音と、不思議な色使いがとてもとても印象的な本でした。こんな偶然で再び出逢えるなんて。大人になって読んでみて初めて分かる、男親である父が、我が娘に、読んで欲しかった本なのだと。実際この本は、やしまたろうさんが娘のももさんの為に描いた絵本であるそうです。雨が降り、傘に雨音を拾うとき、父を想います。そんな、想いのこもった一冊です。