繊細で美しい中華風ファンタジー。
「桃華異聞」シリーズ二作目(単独OK)。ファンタジーもので作者のマイ設定進行なので仙人が出できたり曖昧な部分もありますが読んでみると主要ラブストの方はとても面白いんです。キャラ立ちも良く筆力も高くてグイッとストーリーに引き込まれます。色里として栄える「桃華郷」へ綺麗な兄と醜い弟の受けが流れ着く。兄が亡くなり行き場を無くした受けは用心棒の攻めに助けられる。幼ない受けの純真な心を可愛いと思った攻めは「相棒になるか?お前なら男娼として一番をとれる」と言う。受けは攻めに仕込まれて最下層からトップへ上り詰めたが二人の関係は希薄になるばかり。ある日、美しくなって高慢な男娼として名をはせる受けを買いに来た攻めが「一緒にここを出よう」と誘う。震える程の喜びを隠す受けは自分の心が醜くなり攻めには相応しくないと思い断ってしまう。攻めは去り、受けは床に伏せるようになってしまうのだが…。切なさで何度もうるっときます。儚い幻のような美しい二人の愛の世界に浸れました。ただ、御曹司的な客との恋物語や男娼どうしの秘恋系を好む方やそれに伴う葛藤や嫉妬などに萌える方には物足りないかも…。
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