研究は次のステージへ

著者は、国立極地研究所で地質年代「チバニアン」の誕生を推進した研究グループの中心メンバー、菅沼悠介さん。地磁気逆転は地学の未解決問題だが、一線の研究者が著した内容だけあって、とても分かりやすく、最新の知見を知ることができる。 地磁気逆転は、現代のスーパーコンピュータを持ってしても完全シミュレーション不可能な地球ダイナモ理論やマントル対流によって起こることや、数学者ガウスが地磁気計測を始めてから200年間、地磁気が次第に弱まっていること。そして、地磁気逆転と隕石衝突イベントや、地磁気と気候変動や生物の絶滅・進化との関係を研究するプロジェクトが誕生し、現在進行形で研究が進んでいることなど、今後もチバニアンから目が離せない。