歴史ファンです。

著者であるイザベラ バードという女性は、非常に教養のある女性であります。百年以上前にあっては、イギリスにおいてですら女性の教養人はそれほど多くないと思われる中にあって、国際情勢や政治的な知識が十分であるだけでなく、優れた観察眼の持ち主で、当時のヨーロッパ人が持っていた(今日でも少なくないが)アジア、アフリカ人に対する偏見に囚われることなく、良心的、客観的な視点で日本人およびその文化を観察している点が高く評価できます。明治維新間もない時期の、日本の姿を外国人の視点から客観的にとらえた数少ない名著と言えるのではないでしょうか。