居住可能惑星を探すボブたち
ソフトウェア会社の社長兼プログラマーのボブ・ジョハンスンは、SF大会の会場で交通事故に合い、死亡した。目覚めてみると、なんと117年後の世界、キリスト教原理主義国家となったアメリカで、生身の身体を持たない”複製人(レプリカント)”として甦り、恒星間探査機の頭脳となった。ほぼ永遠の寿命と無尽蔵の工業生産力を手に入れたボブは、居住可能惑星探査のため宇宙に旅立ち、持ち前の明るさとSFオタク根性で、宇宙探査を楽しみ、新たなボブを生み出し続け、居住可能惑星の発見や数々の新技術を発明していく。
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ボブが自身の人格をコピーして分身を増やし、その分身がまた分身を増やす。同じ性格のハズが、それぞれ違った個性を持ち、居住可能惑星発見のために奮闘する姿が描かれていて面白いですね。
また、ブラジル帝国のAIとの闘い、未開の異星人とのファースト・コンタクト、VR(仮想現実)の世界でのボブたちの交流など、読んでいて飽きないです。第2巻以降も楽しみです。
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■レギオンとは(訳者あとがきより)
Legionは、英語では「軍団」、「多数」を意味する普通名詞。レギオンと聞くと、ガメラ・シリーズで巨大昆虫みたくうじゃうじゃ出ていたような?
■本書の基本情報
・筆者:デニス・E・テイラー [Taylor,Dennis E.]
・略歴:カナダ生まれのSF作家。大手保険会社でプログラマーとして働いていたが、50代後半になって、SFを書きはじめた。2015年、最初のSF長篇Outlandを自費出版。その後2016年に刊行された『われらはレギオン1 AI探査機集合体』で、プロ作家としてデビューした。2017年に勤めていた保険会社を退職し、念願の専業作家になった。
・翻訳:金子 浩 [カネコ ヒロシ] 、1958年生まれ、早稲田大学政治経済学部中退、翻訳家英米文学翻訳家。
・発行:早川書房
・発売:2018年4月
・ページ数:447p
■これまでに購読したデニス・E・テイラーの著書
なし
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