これは、ちょっと苦い読後感の本です。クローイのクラスに、ある日転校生のマヤがやってきます。しかしマヤの着ている服のみすぼらしさに、彼女の境遇を敏感に察したクラスのみんなは、誰もマヤに話し掛けようとしません。数か月後、マヤは学校に来なくなりますが、担任のアルバート先生は、クローイたちを責めることなく、優しさについて考える授業を行います。子どものストレートな残酷さと、もう取り返しのつかない自分の過ちを見つめる心の動きが、丁寧に描かれた水彩画を通して、読む者に伝わってきます。