この巻はギリシャ神話のトロイア戦争や『イーリアス』を読んでいるとかなり楽しめると思います。『オデュッセイア』に登場する人物(妖?)に関する話も多少出てきますし、錬金術でお馴染みのホムンクルスも登場。 この辺りが好きな人なら楽しめる展開だと思います。 読む前は『メフィストフェレス=残忍な悪魔』のイメージを持っていたのですが、読後は『怖れ』や『畏怖』からはやや外れてそこはかと無く人間を思わせる書き方が効き、抱くイメージが良くなりました。色々な訳者の『ファウスト』を読んで訳者ごとのメフィストフェレス像を知るのも楽しいかも、と思ったのでした。