「承認」するというのは簡単なようで難しいことだ。多感で伸びしろいっぱいな中学時代 出会う先生によってはその芽はつぶされてしまう。井本先生の授業は遠回りなことをしているようで 実は生徒がもともと持っている力を引き出してくれる。嫌々やる詰め込み勉強ではなく自分で考えて興味を広げることがやる気に繋がる。 井本先生に出会えた生徒は本当に幸せだ。頭のいい私立や先生の私塾に通える恵まれている子供だけでなく、井本先生の影響を受けた先生がもっとじわじわと日本中に増えていってくれたらと願う。 井本先生もすごいが 本書に出てくるある女子の行動力は稀にみるもので、将来日本だけでなく世界で活躍する女性になりそうだ。が そんなスペシャルな子ではなくその他の生徒達(学校では問題児扱いされている子が多いという)についてももっと知りたい。 月に数回の井本先生の授業中では温かい目で承認してもらったとしても、外の世界は厳しい。生徒たちは井本先生の授業でどんなことを感じ自分の中でどんな変化があったかなど、子供たちの声ももっと聞いてみたい。 井本先生の思想や授業に感銘は受けるが、筆者の「奇跡」という言葉の使い方は少々おおげさに感じた。