愛すること、生きること
現代人のコミュニケーション下手を鋭く突いてくる作品。
学校がかったるいという理由で全身の毛を剃ってしまったという主人公の独白からはじまるこの作品は、アンバランスな精神を抱える女性の物語。
エゴの塊のような彼女に新近感を覚える人もいれば嫌悪する人もいるだろうと思います。
ひとことで言えば性格が悪い。
でもそれは裏を返せば自分に正直だから。
全てを理解してもらえるなんて無理。だけどやっぱり分かっていてもらいたい。
彼女を受け止めようとする恋人もまた、自分の気持ちを表現することが下手。
その昔、愛は絶対的な力を持っていました。
けれど現代においては愛することも生きることも同じように困難です。
つながりを求めながらも破滅してゆくようなこの気持ちもまた愛の形なのでしょうか。
少々ヘビーな内容を描きつつ、作者のユーモアが所々にちりばめられていて、笑える場面もあり。
文章、登場人物ともに独特のクセがあって好き嫌いが別れますので星は3つ。
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