宇宙世紀の隙間

ア・バオア・クー攻略作戦から終戦後の混乱を描く『機動戦士ガンダム サンダーボルト』4巻。リユース・サイコ・デバイス技術を巡ってジオンの残党と連邦からの離脱を狙う「南洋同盟」の暗躍が描かれる。 一年戦争がらみのガンダム作品では主に思想と既得権益をめぐる闘争が物語の柱になっているが、これだけ宗教色の濃い勢力が登場するのは珍しい。 宗教を持ち込んだSFドラマは太田垣康男が得意とするところだが、さりげなく南洋同盟に沖縄・九州が組み込まれているあたりに作者の厭らしい裏設定が感じられる。 欲を言えばオリジナルのアトラスガンダムはもう少し時代を考えて直線的なデザインにしてほしかったかな。