山岸凉子の「日出処の天子」で育った私にとっては、久しぶりの山岸作品でした。独特の絵は好き嫌いが分かれ、戦闘シーンの甘さなど、少女漫画家にありがちな部分もあるのですが、やはり巨匠はすごいです。何の資料も無い時代のことなのに、ほとんど魏志倭人伝のみから物語を紡ぎ出し、未知の邪馬台国、卑弥呼のなぞを独特の創造力=創造力、感覚で描いています。妖精王の話でもあったように、あたかもその世界が現実に存在したかのような人間の生々しい息づかいを感じます。歴史マニアの年配の方にもお勧めです。新説邪馬台国と言ったところでしょうか。青が何を意味するかは自分で考えてみるのが楽しいです。なお、巻末の解説を先に読むと、ネタバレになりますので注意です。