著者の、歴史上の人物や事件を脇役的な視点で描く歴史小説が面白い。だが、本作は現代からタイムスリップしてしまった18歳の少年が、踊念仏と一遍上人に魅せられ、時衆の一人として一遍と遊行の旅を続ける紀行文として描かれた。その描き方も斬新だ。音楽好きの著者を仮託したヒロが、自分の言葉で一遍の生涯を書き綴る。ステージ(舞台)、ライブツアー(遊行)、レーベル(宗派)などなど、例え方が面白い。愛別離苦、怨憎会苦なんて仏教説話も入っていて、仏教の基本の学びにもなっていた。ためになるな~