日々記した言葉が力になった
25年ぶりの優勝と球団初の三連覇をもたらした男。その功績とは裏腹に、就任当初は「アイツで大丈夫か」という不安の声のほうが大きかった。実際、1年目の’15年はメジャーか ら黒田博樹が復帰し、エース前田健太と若き大瀬良大地とのローテーション三本柱を中心に優勝候補にも挙がるほどの戦力にもかかわらず、4位に終わった。しかしこの屈辱が快進撃の起点となる。
休日に自宅で特訓してくれたコーチ、迷いを断つ言葉をくれた禅僧、日々ヒントを探した偉人の格言集、急逝した恩師、家族を一つにしてくれた愛犬……出会いと別れが今 の自分をつくった。すなわち、全ての答えは心の底にあることに気づいた2年目は勝ちへの固執から一転、目の前に集中すれば自ずと結果は生まれるという心構えで勝利を積み重ねていく。
「タナ・キク・マル」の確立、誠也の四番抜擢、新人西川龍馬の起用をはじめとするお家芸の育成論、寝食を削っての徹底的な戦力分析や一球ごとの緻密なベンチワークといった采配の 裏側、そして到達できなかった日本一。リーダーの素直な思いと、再起を担う若鯉へのエールを綴る


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