中華と夷狄の抗争、華北と江南の対立、草原と海洋の相克ーー明の時代とは、このような混沌とした状況に対する解答であった。第四巻は、一四世紀の元末から清が台頭する一七世紀まで、三〇〇年にわたる明の興亡を描く。中国社会の多元性・多様性に対して、一元化・画一化の力学がどのように働いたのか、その顛末がここにある。
いま、中国史をみつめなおすためにーーシリーズ 中国の歴史のねらい(執筆者一同)
はじめに
第一章 明初体制の成立
一 元末の反乱と明朝の誕生
二 絶対帝制の確立
三 社会統制策と他律的儒教国家
第二章 明帝国の国際環境
一 中華の復興と朝貢一元体制
二 永楽帝の積極外交
三 中華と夷狄の統合
第三章 動揺する中華
一 明初体制の弛緩
二 朝貢一元体制のほころび
三 明代史の転換点
第四章 北虜南倭の世紀
一 嘉靖新政の幻想
二 辺境地帯の騒擾
三 朝貢か互市か
第五章 爛熟と衰勢の明帝国
一 張居正の改革と挫折
二 流動化する社会
三 変容する東アジア
第六章 明から清へ
一 政争と混乱のゆくえ
二 明朝滅亡
三 混沌の帰趨
おわりに
あとがき
図表出典一覧
主要参考文献
略年表
索 引


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