猫の腎臓病と付き合う指南書・お勧めします

多くの猫飼いさんはご存じのことですが、 猫の場合、腎臓病は宿命。まず100%近く避けては通れない疾患だと思います。 獣医さんでも、腎臓病は得意でない、あるいは、マニュアル通りの治療しか方法がない・・という方も多いのではないでしょうか。それほど、猫の腎臓病は身近であるにもかかわらず、謎に満ちたものだと思います。 * こちらは、珍しく腎臓病専門の獣医師の著書。 平易なことも、専門的なことも、わかりやすく、しかも表面的でなく奥深く書かれています。 宮川先生(著者)は「腎臓病のことを、飼い主さんがまず知ること。そして、猫達のために飼い主ができることはなにか、愛猫と最後の時まで悔いなく幸せに暮らして欲しい」・・これがこの本の主眼だそうです。 * 著者の思い通り、この本は、腎臓病の予防、検査数値の見方、療法食の種類、ステージに応じた治療方法、そして、飼い主と腎臓病の猫とがどう暮らしてゆくか、専門的なんだけれど、暖かい視点で書かれています。 * 予防としてはウェットフード、水分補給、運動などらしいです。 しかし、先天的・体質的に若くても腎臓病を発症しやすい猫種もあります。 予防は、発症のリスクは下げるけれど、絶対ではない・・ということなのでしょうね。 * ステージ1・2であれば、腎臓に負担をかけない生活を送ることができれば、 長く老後を暮らしていける可能性は大きいそうです。そのためには、脱水・高血圧・カリウム欠乏、高リンに注意すること。 そして下部尿路疾患は、腎臓を急速に悪くする場合もあるので、気を付けること。 そのための生活はどうすればいいいか、など、飼い主目線に立ったアドバイスもありました。 * ステージが進むと、出来る治療は限られてきます。一番飼い主も猫も辛い時期です。 この時を、どう暮らしてゆくか。そうしてどう看取るか。 その道標(みちしるべ)も示してくれています。 腎臓病とは無関係ではいられないのが猫の定め。よってこの本は、猫飼いさんが手元に持っておられると いいのではないかと感じました。 * 私の印象では、獣医師さんって、療法食にはあまりお詳しくないような気がします。 本著は、療法食の具体名も種々紹介されていました。 腎臓病と付き合う指南書で良書だと思います。