《あらすじ》 都市伝説だと思っていた、魔法界のマフィアのような企業が存在し、既に会社の中にスパイ社員が何人かいると告げられたMSIチーム。 その企業は、免疫者を募集しているという。 キムを解雇してその企業にスカウトされるのを待つが一向に脈なし。 ケイティの出番かと思った矢先、ケイティがヘッドハンティングされる! そして、ようやく婚約したオーウェンとも波乱含みの日々に。 《個人的感想》 読み出したら止まらない。 まるで、魔法都市と化した、ニューヨークの出来事を俯瞰しているかのようなうっとり感。 そんな読書中のマジカルな幸せ感は、ちょっと中断して現実世界に着地してもまだ続いている。 敵企業が求人中で、重要なポストを、MSI社員に就かせるなんて、 MSIからすれば、願ったり叶ったりな訳で、なんか上手く行きすぎで、茶番劇を見ているような滑稽さがあり、そこは減点。 ああ でも、婚約したケイティとオーウェンが、なんでこんな切なくスリルな逢い方をしなきゃならないのと。 雪のちらつく夜に、魔法で静止した世界の中、動くものがケイティとオーウェンだけなんて ロマンチック。 日本の読者って、ここよね。ケイティとオーウェンのロマンチックな世界観、そこに魔法やファンタジーが加わって、読者を理想非現実のアイランドへ誘ってくれるという、ここが魅力なんでしょうね。 「妖精物語」の作者と同一人物とは思えないくらい、こっちのシリーズの方が、綿密な設定で張りぼて感がない。 あとがきの池澤さん同様、シリーズを読み返したくなりました。