筆力(後半ネタバレあり)
やはりその後、活躍なさる作家さんの初期作品はよいですね。
キャラクターやエピソードに、重複や無駄が見受けられるものの、それ以上に紙面から立ち上るような筆力を感じます。
こうして初期作品を読んでしまうと、その後のシリーズの作品が後ろに行くほどどうしても薄く感じてしまいますねえ。
非常に力のこもった作品だけに、キャラクターをもう少し整理できなかったかと・・・。特に他の方も触れられているように、バディの前半はK→Oの移行は不自然です。その点だけ残念なので、星四つです。
(以下ネタバレです)
前述のように、前半活躍していた梶井が、後半でいきなり消えて小田島にバトンタッチという点が不自然です。可能性としては1)キャラクターの役目や性質が重複している、もしくは2)キャラクターの背景を消化しきれてことが考えられます。前者なら、キャラクターを一本化して整理すべきです。後者であれば・・・と妄想したのは、実は梶井も久世チルドレンの一人だったという裏設定の可能性です。才能あるチルドレンは刺客として、有名大学に送り込まれたが、そこまで才能のないと思われ接触が終わったチルドレンもいたはず。また、久世の思考に感化され烈しく傾倒したチルドレンがいたなら、逆に烈しく反発し、思い通りにはならないが見物を決め込むチルドレンもいたと、あの久世の独特の性格からも思うわけです。
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