"扱いが難しい子"に接するためのヒントに

日本の学校教育を改善することは出来ないのか、ということがテーマの書籍です。個人的に特に重要だと感じたのは、現行の学校教育からはみ出る子が出るのは何故なのかについて、個人個人の情報処理の特性・得手不得手のパターンから考察した部分です。 例えば、「視覚言語型」の情報処理が得意な子は、話を聞くよりも、文章を介した情報伝達の方が得意なので、そのことを考慮した学び方が伸びる。ただし話すことが苦手なので、そのことを意識したトレーニングをしておかないと、社会に出た後壁にぶつかることがある・・など。大きく3つのパターンに分けて、子供へのアプローチの仕方が、解説されています。また、こういった特性は、何も子供だけのことではなく、大人にも当てはまりますので、自分自身を見つめ直すきっかけにもなりました。 教育論というよりは、「いわゆる発達障害ではないけど、少し変わった子」「大人から見て扱いが難しい子」にどう寄り添うべきか、大きなヒントを与えてくれます。このようなことから、教育関係者だけではなく、子供の扱い・子育てについて考えたい親の立場からも、役に立ちます。私は、この立場で読みましたので、海外と日本の教育制度の違いなど、個人的に関係が薄い部分はざっと読み飛ばしました。 情報処理の特性から考える、子供へのアプローチについては、同じ著者の「発達障害と呼ばないで」にも詳しいので、そちらも合わせて読むと理解が深まるでしょう。