巴衛君ズルいよ(瑞希)
主人公が黒髪というのはこの作品が初めての鈴木ジュリエッタさんですが、奈々生はとにかく可愛い。魅力的です。オデットのようなアンドロイドならではの可愛らしさもありましたが、神様修行に勤しむ日本人の女子高生というのがまた魅力たっぷりです。
最上級の感謝と、神使の再契約(口付け)をされて巴衛を意識し始めてしまった奈々生、でも自分は社の神様とはいえ所詮人間で、相手は狐。
「生活苦」というあだ名を返上し、今では学校にも通えてる奈々生。迷い込んできた白蛇を神様の使いだと助けます。巴衛の同類なのだと。その蛇の正体は主に去られた、ヨノモリ社の神使である瑞希(みずき)なわけですが、奈々生の手首の蛇の御手付き、蛇との婚約の印を見付けて「誰が来てもお前には指一本触れさせないよ」と言ってくれる巴衛。主人を娶(めと)られては自分の名に傷が付くとピリピリしている巴衛に対して、この展開をちょっと喜んでいる奈々生。巴衛と自分の関係は所詮「神使と土地神」なのかと思いながら、巴衛が「御景巴衛(みかげともえ)」として高校に転入してきてくれる展開に、あの蛇に感謝してしまいそう。
奈々生を丁重に迎え花嫁にすると言う瑞希、奈々生を捜せ!!とキレる巴衛。奈々生はこの社は何か変だと感じます。立派な社、神は鎮座し神使も社の精も揃っているのに何かが足りない。瑞希の制止を振りほどいて奈々生が拝殿の奥の本殿を覗くと御神体であるヨノモリ様の姿がない。実の父に去られ親戚も帰る家もなく、迷い込んだ廃神社を20年間ずっと守ってきた巴衛を知り、「孤独」ということを理解している奈々生ならではの優しさにぐっと来ます。
奈々生より前から巴衛を知っている瑞希は「時廻(ときまわり)の香炉」で奈々生に巴衛の過去、その本性を見せます。
少しだけ時の狭間で遊ばせてもらう奈々生、その魂は自分が生まれる遙か昔の過去に遡り、目に映ったのは悪羅王(あくらおう)とつるみ、欲望のままに村人を漁る、見たこともない知らない野狐の巴衛。過去の世界で奈々生がその体に乗り移った「雪路(ゆきじ)」という村娘、この後の展開への伏線です。
他のユーザのコメント