手前味噌

TBSの「筑紫哲也NEWS23」にスタッフとして、あるいは氏を尊敬する立場で関わってきた著者が、番組を振り返って1冊にまとめた。18年半つづいた番組だけに様々な出来事があった訳だが、本当に”何でもありの気風”だったのか。民放である以上、ジャーナリズムひと筋の方針が通る筈はなく、もっと複雑な要素が絡まっていたと容易に想像がつく。筑紫氏の信奉者であり過ぎたため抜け落ちたこも幾つかあったのではないか。いささかの身内自慢が感じられる。報道のTBSとはよく言われるが、草創期、田英夫キャスターの「ニュースコープ」降板に繋がったTBS闘争の際もTBSの報道は死んだと記者たちは喪章を腕に仕事をした。あの時の方が権力との対峙はすごかった気がする。もちろん、ジャーナリストとしての筑紫氏は大きな存在だったけれど結局、氏のDNAは誰も引き継いでいないと言うことか。文章もイマイチ。