感染症を出す意味あるか?

主人公永瀬の「突然嘘がつけなくなった」設定もついにネタ切れか。永瀬に「風が吹く」のは、悪徳家主松崎に社長を「守銭奴」呼ばわりされたことで、「アンタと一緒にするな」と一喝する場面。「嘘がつけない」設定でなくとも、自社の社長をボロカスに言われりゃキレることもあるでしょうよ。結果的に大河部長に「よく言った!」と褒められてるし。 原案夏原武作品の「リアリティ」は『クロサギ』シリーズ同様、本作品の屋台骨なのだが、「ある程度のリアリティ」をフィクションで描くマンガの世界観に、感染症を出す必要があったのか? フィクションの世界だけでも、感染症馬鹿騒ぎの鬱陶しさを「なかったこと」にして欲しかった。 登坂不動産では社長の意向でマスクを無料配布して、結果集客に繋がるのだが、「マスクを配る」のに、接客時に誰もマスクしていない。感染症とマスク配布をネタにするなら営業マンがマスクをしていないのはおかしいし、キャラにマスクを被せないなら、存在するかしないか、ただの風邪なのか現時点では不明のナゾの感染症など、物語世界では存在していないことにするべきだった。 そして、10巻の主役は後輩の月下。ミネルバ不動産の新人女性花澤との女対決なのだが、「女だから」という理由で理不尽な扱いを受けると愚痴る花澤に、ミネルバの社長の言葉がイカしてる。 以後は、月下VS花澤への主役交代と、ミネルバの社長実はイケてるやつ展開か。