国際関係論を小説にした、と言っていいのか

普通、近未来の戦争をテーマに描かれる(想像の)小説は、読後、ただの時間つぶし・空想の付き合いだったと感じることが多いですが、これは全然違う。現代の国際関係論を小説に書き直した、というべきか。リアルすぎて怖いです。著者は現実の諜報活動や新兵器の運用までを現場の人間として見ていたのです。 一般国民が知りえない所で諜報員が命がけで情報収集するさまや、ドローンや電磁兵器の登場で戦争の常識が変わっていることをバシバシ描いています。 現在(2021年3月)時点での外交のヒントも書かれていて、さすがは自衛隊エリートの書下ろしだと唸ってしまいました。