ヒロインものではありません

◆テレシネマ版とデジタルリマスター版を比較できて、それぞれの特徴が良くわかりました。デジタル版の方が輪郭がはっきり出てきれいのですが、きれいになりすぎて見難いと感じる時がありました。作品自体はテレシネマ版を前提に作成した節があります。 ◆実はDVDをすでに購入してたので購入を悩みましたが、やはりブルーレイだけあって暗い部分が見やすくなっています。暗いシーンがほとんどなので、価格も考慮すれば、買い直す価値は十分あります。 ◆内容自体は、特典の監督インタビューにあるように、主人公の『ヒロイン性』よりも『生への執着』をテーマにした、生物が生きようとして闘っていることを正に映像化した作品です。実写版の映画は予告を見ただけで、まさに北久保監督が避けたかったとおっしゃっていたヒロイン物になっていると感じました。この作品が鮮烈な印象を与えたのは、一見するとセーラー服と刀といったアイテムによるものと思ってしまいますが、実際は翼手を切り殺すシーンの生々しさ、正に切り殺す表現にあり、それこそが『生き残る』という生物の本質を表現し、見る者に深い印象を残すのだと思います。一度、全編を観た後に、インタビューを見て、再度、作品を見て欲しいと思います。この作品の良さの本質が理解できると思います。