前巻と同様、高柳の公民倫理の教えを振りかざす押し付けがましさは希薄となり、むしろ、高柳の与り知らぬ形で勝手に琴線に触れ、勝手に動揺し、最終的には勝手に自分で落とし前をつける生徒たちが続出。好意的に解釈すれば、教育困難校(?)から進学校へと転勤したがゆえの変化かもしれないが、個人的には高柳自身の変化・成長として受け取りたいところ。もしそうでなければ、高柳の過去の学生時代の話をちょいちょい挟む理由が薄れてしまうようにも思うのだが……どうなんかな。テーマ的には、宗教二世・売春・ルッキズムとキャッチー。