50年以上も前の作品であるが,映像が綺麗で,特撮が素晴らしい。昨今のCGに頼った映画よりも遥かに迫力があってリアルである。開戦に到るまでの経緯が日本側にも,米側にも偏らずに丁寧に描かれていて好ましい。官僚的楽観主義と些細な伝達ミスがどのような悲劇をもたらすのか,危機管理の面からも大変参考になる。俳優は往年の名優が揃い豪華である。冒頭の山本五十六連合艦隊司令長官が,旗艦長門へ着任する場面は,特に印象に残る。日本公開版,アメリカ公開版,更には特典映像に,当時のアメリカのニュース映像が収録されている。このニュース映像に接したアメリカの一般国民が,日本に対して敵愾心を抱いたであろうことは,容易に想像できる。プロパガンダがどのように形成され,政府(権力)の意図する方向へと,一般大衆を導いてゆくのかの貴重な映像でもある。歴史的な資料としても価値のある映画である。広くお勧めする。
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