あてが外れた残念な一冊

平成から令和に代わり、ここで平成の30年間が何であっただろうと思い返す人も多いのではないでしょうか。私もその一人で、本書のタイトルは魅力的に見えるのですが、しかし、読んだ結果はガッカリ。30年間の政権、政策、出来事を追う、内容が表層的なのです。この30年間に進んだ円高。回復しない経済成長。そして、ゼロから10%に成長した消費税。平成を俯瞰しての評価を期待したのですが、あてが外れ、私には残念な一冊となってしまいました。著者もあとがきで、日本はどうしてこうなってしまたのだろうと不満足感の方が強いと語っているのですから、期待する方が無理というもでした。また、イデオロギーのバイアスがかかってるなと感じるところがあり、イデオローグを払拭しないと経済は見えてこないという考えを、より深めた結果となりました。 ただし、金融機関の不良債権処理問題に関する見解は興味深く読めました。著者のバンカーとしての経験からでしょうか。