著者の経済問題のコメントを新聞でよみ、その説得力ある法人論に興味を引かれ購入しました。株主主権論の批判は共感できたが、その思想的根拠を「貨幣は貨幣であるがゆえに貨幣である」という自己循環論法においている点は、なっとくできなかった。対談形式なので、著書の考よりも、聞き手の理解を説かれているところが目につくのが、残念でした。 著書の姿勢としては、過去の思想家、経済学者の論を著者なりに消化したうえで、自説を展開している点は好感はもてた。少なくとも、時流にのって論を展開する似非経済学者や評論家ではないことは間違いない。