小説ということになっていますが、著者藤原ていの、自分の学生時代のこと、夫新田次郎との出会い、新京からの引き揚げ、そしてその後についての回顧録です。「流れる星は生きている」は臨場感たっぷりでしたが、この本は少し時間をおいてからの執筆であるため、少し冷静な部分があります。 「流れる星…」の帯に藤原正彦氏の原点と書かれていますが、むしろ、同氏の原点はこちらの本に書かれているのではないでしょうか。 親の視点、子供の視点、藤原咲子氏「母への詫び状」とともに読むと、子育てを考えさせられます。