日本にはあわないところもありますが…
特別支援教育の本で海外の本の翻訳のものはあまり内容的に、あるいはわかりやすさの観点から好みでないことが多く、この本もやはり日本の子どもにそのまま使うにはかなり説明がいるなと思う部分や、あわないなと思う部分が多くありました。
ただ「暗黙のルール」がつかめない発達障害のお子さんたちにソーシャルスキルトレーニングをしていると、彼らがつまづく暗黙のルールを具体的に挙げている本は大変貴重です。
2004年頃に流行った「みんなのためのルールブック」も似たような用途で使っていましたが、それよりも細かく、たくさんルールが載っています。「飛行機に乗るとき」「トイレ」「学校」「友達」など場面ごとにルールがまとまっています。
巻末にはことばを字義通りに解釈しやすい人のために比喩表現や慣用句もほんの少しだけ載っています。ただしあくまでもとは英語の表現です。日本語での直訳や日本語で当てはまる慣用句もちゃんとあわせてのっていますが、日本語だけで考えればもっとつまづく表現がほかにあるような気がします。
監修者のあとがきにもあるように、この本をそのまま使うのではなく、個人個人に差があるので必要な部分を活用してつかうということを前提に考えると、大変具体的な内容の書かれた役に立つ本だと思います。
「みんなのためのルールブック」と違って書名に「発達障害がある子のための」と明記されているので、そもそもそのまま子どもに使うと支障のある場合があるかと思います。(そのまま使っている方もあるそうですが。)
欲をいえば日本人が日本版でこういう本を作ってくれたら…と思います。
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