新聞広告に出ていたので読んでみることにしました。きれいごとや上辺だけの言葉ではなく、患者としての本が隠さず書かれていると思われます。自分の置かれた状況を受容する心境になることが大切という一般論を否定し、患者自身は受容することなく最後まで出来る限りの新たな対策が講じられることを望み、そのために日々必死に行動することを厭わず、決してあきらめることなどできないという体験に基づく見解と、それに伴う具体的で詳細な対応策の描写、解説には、素人であっても惹きこまれる迫力と執念を感じます。自分自身がその立場になった時はもちろん、周りの者がそうなったときにも、読んでおくと非常に有益なドキュメンタリーと言えるでしょう。ただし、巻末の解説の代りに掲載された医師の文章は、本文といささか趣旨や内容が異なるものですから、もっと直接的な解説を掲載するべきだったと思われます。