晩年の勝海舟への取材のようです。話すことさえ大変そうな様子が伝わってきて、痛々しいです。行間から、知っていても話せないまたは勝海舟自身も真相を知らないために話せないこともあるんだろうな、と想像させるような間が読み取れました。当事者が直に話すだけに昔々のお話という感じがしませんでした。 個人的には勝氏は謎の多い人物で、好き嫌いも含めて評価できないでいます。できれば江戸の保守だけでなく、会津、函館戦争も回避してほしかった。維新後、欧米から便利なものなど入ってきても、多くの戦死者と引き替えでは喜びようはない。この本を読んで謎が解消されたわけではないけれど、勝氏もいっぱいいっぱいだったくらいは信じてもいいかな…