構成・演技・歌・ダンスすべて圧倒的

10年近くのライトなハロプロファンですが、演劇ものは「どうせアイドル舞台」と敬遠していました。 が、リボンの騎士、ステーシーズ、我らジャンヌとアイドルの枠から外れた演劇・ミュージカル作品が多いと聞き、まずは動画サイトなどで各作品をチェックした中で、リリウムから受けた衝撃はすごかった。動画サイトで3度めに視聴した時、これはDVDを買わねば、と思いました。 DVDは売れ行き好調すぎて在庫切れだったので少し待ちましたが、ようやく手元につき、更に視聴を重ねています。 オーディオコメンタリーで演出家の末満氏が「演技・歌・ダンスがここまでできる10代女性の集団は日本にはない」と言っていましたが、本当にその通り。アイドルの棒演技にがっかりする瞬間はなく、歌にしろ演技にしろ「ここまでできるの!?」の連続です。役が憑依している鞘氏・工藤の演技、圧倒的すぎる田村の歌、初舞台なのに存在感がありすぎる小田、見どころが満載で何度見ても飽きません。 さらに全員の成長ぶりが半端ない。昔、エッグ時代に歌った音痴すぎる「17の夏」を聴いてずっこけた和田の堂々とした歌いっぷりや、ポンコツだった中西の伸びもすごい。日夜ひっそりと鍛錬を詰むハロプロの底力がよくわかります。 演出や構成も深みがあって面白いです。テンポよく軽口を叩きあう前半シーンから徐々に世界が崩れてゆき最後、結末の絶望感。それをうまく緩急に富んだ歌で繋いでダレることもない。序盤に細かい伏線が色々あり、展開を知った上で見ても楽しめます。更に「TRUMP」という末満氏の関連作から引っ張られた謎の回収なども面白い。ハロプロが次回出なくても、末満氏の「TRUMP」シリーズは見にいこうかな、と思わせるくらいの魅力があります。 劇場に行かなかったのが悔やまれます。