全てはじゃりン子チエに通じる(?)

政・トラぶっとん音頭/伝説/ドンチャンえれじい/巨人窟/右向け右!!/力道山がやって来た/オッペラ甚太(前・後)/西の幸福/夏の虫/すがすがしい一日/エンゼル/翔と影絵/待つ戦士たち/あとがき(作者自身による各作品コメント) この中では、「右向け右!!」に初期の「じゃりン子チエ」と通じるものを特に感じた。「ドンチャンえれじい」はテツそっくりの男が、猫や竹本菊似のおバァと対立する。 「力道山が…」は「ガチャバイ」に、「政・トラ…」は百合根とアントニオの哀しみに、どこか似通っている。 昭和の貧しい街、賢くしたたかな子供、うらぶれた男ははるき悦巳の中にいつもあったのだな、と思う。 後の方になると、絵や作風が変化した頃の「じゃりン子」を思わせる作品が多い。 いかにも習作という作品もあるが、充実した収録内容だ。