共犯者

「あのころはフリードリヒがいた」の続編というか姉妹版である。「ぼくたちもそこにいた」というのは、「ぼくたちもユダヤ人迫害に加わった(少なくとも反対しなかった)」「ぼくたちもナチズムの推進者だった」という意味である。 ここでは、主人公の少年がドイツ少年団・ヒトラーユーゲントを経て志願兵になる過程が描かれている。ナチズムの模範少年ハインツ、父親が共産党員であるギュンター、そして消極的ナチス支持者である主人公の様々な生き方・考え方が交錯する。共産党員であるギュンターの父親はナチスには反対だが、戦争には賛成する。理由は「負ければドイツは無くなる。特にソ連を敵にした場合は」という的確な見通しによるものであった。