ノーベル賞経済学者の代表作

理論経済学の大きな欠陥は、市場経済が”ひとつの制度”であるという視点を有していないことでしょう。これは現代の代表的な経済理論をいくら使っても経済史を分析するための理論を構築するどころか、経済史の分析すら出来ないことを意味します。著者は、新制度派経済学の分析ツールを使って「経済史の理論」を構築しようとしています。J.Rヒックス以来の試みで、おそらくヒックスより成功していると思います。 このアプローチに従って経済史の研究が進めば、理論経済学に新しい光を当てることも可能になるのではないでしょうか。経済学を志すものが精読すべき一冊、著者は1993年にノーベル経済学賞を受賞しています。