中尾佐助さんの著書 2冊目です
『栽培植物と農耕の起源』に続き 中尾佐助さんの本を読みました。 ・すべての文明に花卉園芸文化があったわけでなく、西アジア(メソポタミア、アッシリア、バビロン)を起源にした西洋花卉園芸文化と古代中国を起源とした東洋花卉園芸文化(ここに日本が含まれます)の2つの大きな流れがある。 ・庭の種類と花の文化のかかわり:庭には4大類型(1)遊牧民型(著者はフラニ― =モンゴル型と呼ぶ)(2)家屋が囲まれた共有地がある様式(〃ピグミー = パプア型)(3)家屋の外周部にテリトリーがある様式(〃ニグロ = 日本型)(4)テリトリーを家屋や強固な塀で囲った内庭型があり、それぞれの様式と密接に花卉園芸文化が発展した。 ・遠征や交易で手に入れられた他地域の花が異国趣味として、花卉文化の発展に大きくかかわった(エジプトのヤグルマソウ、ヒナギク、スイレン。日本のウメ、キク等)。 ・日本独特の奇形・矮小趣味(わび、さび文化に通じる)等など 著者の世界の国々を調査した経験等を、平易な文章で書かれています。考え方が整理されていているので濃い内容がさらさら読めます。 今ここにある花や樹がどのような経緯でここにあるのか?と新たな興味がわきます。また庭と樹の関係も好き嫌いだけでなく背景があるのだなと、非常に興味深い本です
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