この第五巻は「蜀書」である。「魏書」に較べ文章は概して短めであるが、陳寿自身が著述した部分が多いとされ、価値の高いものである。学術的な姿勢で訳され逐語的になっているが、理解しやすい平易な訳文になっている。訳者は後に同じ筑摩書房のちくま文庫から『三国志演義』の全訳も手がけている。