新たな財源探しに奔走する正紀
一俵でも禄高が減れば旗本に格下げになるという、ぎりぎり一万石の小大名・下総高岡藩に婿入りした井上(竹腰)正紀、家臣、領民の苦闘を描くシリーズの第2巻。
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凶作のため高岡藩の米収穫高は例年の七割しかなく、藩財政が困窮することが予想された。正式に井上家に婿入りした正紀は、年貢を増やしてこの危機を乗り切ろうと図る江戸家老に反対し、自ら新たな財源を探しに奔走する。ところが、そんな正紀の行動を面白く思わぬ者がいた。
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塩の中継所という新たな財源を見つけた正紀(17歳)が、家臣や領民らと協力して、これを確保するまでの苦闘が面白い。また、2歳年上の奥・京との悲喜こもごもの心のふれあいも面白いですね。
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■本書の基本情報
・筆者:千野隆司(チノ タカシ)
・略歴:1951東京生まれ。國學院大學文学部文学科卒。出版社勤務を経て、'90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞。
・出版:双葉社
・発売:2017年11月(第4刷)
・ページ数:278p
■これまでに購読した千野隆司の著書
・「おれは一万石」…第1巻まで
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