本書の「解説」によれば、著者は「全く自由な立場に立つ」とのことで、学術的に日蓮を追究しようとした著作です。日蓮の思想を真撰だけでなく、真偽未詳のものも含めて検討することで、広い視野から考えることができました。さらに多くの史料を用いてくれると面白さも増したのではと思いますが、もともと新書だったとのことで、このくらいがちょうどよいのでしょう。著者には、次は最澄あたりに挑戦してもらいたいと思いました。