足らない参府費用捻出のために
一俵でも禄高が減れば旗本に格下げになるという、ぎりぎり一万石の小大名・下総高岡藩に婿入りした尾張徳川家一門の井上(竹腰)正紀、妻・京、義父(当主)・正国、義母・和、家臣、領民の苦悩と苦闘を描くシリーズ第18弾。
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銚子の〆粕を巡る騒動の末、わずかばかりの利益を得た高岡藩。だが八月の参府の費用にはまだまだ足りず、正紀は再び金策に奔走することになる。一方、小浮森蔵こと高岡藩先代藩主井上正森と正紀たちによって企みを阻止された波崎屋の主五郎兵衛と銚子の郡奉行の納場帯刀は、復讐を果たすべく、小浮の正体を探り始める。
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まだまだ足らない藩主・正国参府の費用捻出のために動く正紀らの苦労が滲み出ていますね。前巻から登場した先代藩主・正森の寡黙ながらも藩を助けに動く姿も見もの。
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■本書の基本情報
・筆者:千野隆司(チノ タカシ)
・略歴:1951年東京生まれ。國學院大學文学部卒。出版社勤務を経て中学校教諭となる。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞。「おれは一万石」シリーズと「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞「シリーズ賞」を受賞。
・出版:双葉社
・発売:2021年8月
・ページ数:269p
■これまでに購読した千野隆司の著書
・「出世侍」(全5巻)
・「おれは一万石」…第17巻まで(本書)
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◆AFP情報 … ジャンル:本・雑誌・コミック、料率:3%
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