科学は楽しい
著者は、『チョムスキーと言語脳科学』の著者で、脳言語科学者の酒井邦嘉さん。冒頭で「科学は楽しい。これが科学者を含め科学を支える人たちに共通した動機であろう」と述べているが、同感である。
本書の狙いは3つ――
1.法則を発見するという創造的な過程に光を当てたい。
2.数学を超えた物理法則の意味を明らかにしたい。
3.「科学的認識」を通して、物理学から脳科学への道筋を追究したい。
本書は、東京大学教養学部の1、2年生を対象として開講した文理共通の選択総合科目「科学という考え方」をベースに書かれたという。東大の教養科目を新書で読めるとは、ありがたいことである。
まず、原理や法則の定義を明らかにし、続いてケプラーからニュートンに至る物理学史を振り返る。あらためて、科学は自然の全てを解明しているわけではないが、他の方法に比べて解明できていることが多いから信頼されていることを確認できた。
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