音楽を演奏する人よりも、聞く人を対象とした簡易版オーケストレーションおよびミニスコアリーディングの入門書。各楽器の簡単な各論から入り、その後にポケットスコアの読み方と実際の演奏でどのような効果を生み出しているのかをオケオーディエンス初心者にもわかりやすく書かれている。スコアの引用も多く非常にわかりやすい。「そうそう、そうだよね」と納得しながら読んだのがあの有名なベートーヴェンの第5交響曲「運命」の出だし「ジャジャジャジャ~ン、ジャジャジャジャ~ン」。実は楽譜にはそんな風には書いていなくて「ンジャジャジャジャ~ン、ンジャジャジャジャ~~~ン」であり、モチーフの最初に休符があること(この最初の休符が重要!!)と、2回目は二分音符が一小節追加されていて5小節のイントロであることの説明なのだ。個人的には「木管楽器と金管楽器では移調楽器の意味が本質的に違う」という記述で目から鱗がボロボロ落ちました。薄い本ですぐ読めてしまうんですけれども内容はおどろくほど充実しているので一読の価値は絶対にあり。強くおすすめです。
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