シチリアに行きたくなる本

ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画『山猫』の原作(岩波文庫版)を読む前の予備知識を得るために購入。ところが原作の翻訳者もこのガイドブックの著者からアドバイスを受けていることが『山猫』岩波文庫版後書きから判明、すなわち、この本の編者はシチリアの一権威である。充実した写真と丁寧な解説、イタリアでシチリアだけを廻るのであれば、この一冊で必要にして十分である。なお、「両シチリア王国」と呼ばれたようにシチリアにはナポリから船が出ており、イタリア半島の長靴の下まで南下する必要はない。また、カルタゴ(チュニジアのチュニス)を同じく航路で行ける。ギリシア、ローマ、カルタゴ、ノルマン、神聖ローマ帝国、フランス、アラゴン、イスラム、スペインと次々と支配者が変わり、それゆえ文明の十字路であったシチリアの魅力を御堪能あれ。